2015年8月30日日曜日

エストレモス サンタ・イザベル王妃像の町



エストレモスEstremozはポルトガルのエヴォラから45kmほど北東に向かったところにあり、スペインとの国境まで、もう60kmほどです。

丘の上にあるエストレモスの上の町が遠くに見えてきました。


角ばった塔が遠くからでもよく見えます。
これが13世紀に建造された城の主塔です。
最初はアルフォンソ三世、その後を引き継いだディニス王がこの地を更に発展させたと言われています。

城は、現在ではポルトガルでも最も人気があるポザーダ(古城や修道院を改修した国営ホテル)になっています。








ポザーダの入口にある表示。
















サンタ・イザベル王妃礼拝堂のタワー部分。
なぜか正面の写真は撮っていませんでした。

サンタ・イザベル王妃の像。
イザベルは幼い頃から敬虔なカトリック教徒で、ディニス王と結婚した後も変わらず人々を助ける活動をしていたため、城からたびたび出かけることがありました。
それを知ったディニス王は、イザベルが浮気をしているのではないかと疑い、ある日出かけようとしてるイザベルに「手に持っているのは何か?」と訊ねたのです。







実は、貧者を助けるために金貨を持ち出そうとしていたイザベルでしたが、王の求めに応じて手を開くと、金貨はバラの花に変わっていました。
神の力により貞節、そして無実の証として金貨はバラに変えられたのです。










ここにあるサンタ・イザベル像は、たくさんのバラの花を両手に抱えていて、その逸話を表現しているのです。







エストレモスは少し高台にあり、周囲の穏やかな景色を眺めることができます。














この辺りは、欧州でも有数の大理石を産出する地域で、道路からでも何カ所かの石切り場を見ることができました。











特に有名なのは、ピンク色の大理石だそうで、リスボンのジェロニモス修道院やベレンの塔にもこの地域からの大理石が使われているそうです。
(2013年5月)









2015年8月7日金曜日

ヴィラ・ヴィソーザ ブラガンザ家の宮殿がある「緑豊かな村」

アレンテージョ地方でよく見かけるボタ山のような景色は石切り場です。


 それ以外は、草原とコルク樫の林がずーっと続きます。
コルクの木の並木です。














車を降りて近くで見ると、どの木も皮が剥がされていました。
何年かに一度、樹皮を剥いでコルク製品の材料にされるそうです。

ヴィラ・ヴィソーザVila Viçosaに着きました。
「緑豊かな村」というその名のとおり、深い緑に包まれています。












 ヴィラ・ヴィソーザ城の入口まで来ると、城門に旗がかけられていました。
 中へ入ってみようとすると、本日はお祭りがあるのでお休みとのこと。
この城はディニス王により13世紀に造られたものだそうです。
見たかったのに残念でした。
城門の外の広場では、お祭りらしく出店がいくつか出ていました。
ペロリーニョはここにもあります。
旗を持った、昔の服装をした人々がパレードしてきます。
太鼓の革は牛なのでしょうか。
白と茶色のコンビですが、茶色い部分には毛が残っていました。
売店に並ぶ、昔の戦闘具。














こっちにも槍がいっぱい並んでいます。
この大きな建物は、ブラガンザ侯爵の宮殿です。
幅は110mもあるので、全幅が収まり切れませんでした。
内部見学ツアーがありましたが、ポルトガル語だけということなので参加しませんでした。
 宮殿の正面に立つのは、8代目公爵ジョアン4世の騎馬像です。
暑い日だったので、カフェで少し休憩。
オレンジジュースとコーラ、そしてポルトガルの代表的なお菓子パステル・デ・ナタ Pastel de Nata(エッグタルト)をいただきました。
全部で€4.90でした。

ポルトガルのお菓子は、素朴で昔懐かしい味がします。
(2013年5月)

2015年8月2日日曜日

モンサラーシュ ポルトガルの美しい村

モンサラーシュMonsarazはエヴォラの東南東方向、約55kmほどのところにある村です。

標高332mの高台にあり、周囲には城壁が残っています。

この地には、先史時代から人が住み着いていたということが分かっていますし、ローマ時代以降も、西ゴートやアラブ、ユダヤが住んだという記録があります。




8世紀から続いたアラブの占領は、レコンキスタにより1167年に解かれました。

濃い色の石と白い漆喰のコントラストが美しい聖母教会です。







教会がある広場を別の角度から。
ここにもペロリーニョ(さらし台)が立っています。

村の南端にある城跡。





タワーも姿が残っています。













城壁の出入り口の一つ。













城の中で馬に乗っている人がいました。
馬の後ろ足あたりにいるのは、ダックスフンド犬で、吠えながら馬を追いかけて走っていました。



村の中は石畳の道ですが、石の形はこの白壁に埋め込まれているような、細長いものが多かったです。

村は小さいけど、だいたいが坂になっているので、考えないで歩き回ると結構疲れます。












ガイドブックにも紹介されているミゼッテさんのお店。
素朴な民芸品みたいな織物がたくさんありました。


城跡近くのカフェでランチ。
オレンジジュースとハム&チーズのホットサンドイッチです。
写真がオレンジ色っぽいのは、日除けのパラソルの色のせいです。

こちらは鴨ごはん。
鴨はチキンよりもパワーがあります。
合計で€14.40でした。

これはエヴォラで買った、コルクでできた化粧ポーチ です。


近所にある、宿泊とレストランの案内標識。

自宅にあるボトルブラシと全くおなじものがありました。

モンサラーシュという村の名前は、村の周囲に咲いていた花から付けられたということですが、それはボトルブラシではなく、ハンニチバナの一種だったそうです。







大きなアルケヴァ湖 Alqueva、と、湖を渡る道路が遠くに見えます。
グアディアナ川の途中に造ったダムによりできた人造湖で、西欧では最大のものだそうです。
(83km長 面積250㎢ 岸の長さ1160km)

ダムは2002年に完成した後、2012年に満水
となり、現在はアレンテージョ地方の灌漑用水として広く使われているほか、湖はレジャー地として人気があるそうです。
(2013年5月)