エストレモスEstremozはポルトガルのエヴォラから45kmほど北東に向かったところにあり、スペインとの国境まで、もう60kmほどです。
丘の上にあるエストレモスの上の町が遠くに見えてきました。
角ばった塔が遠くからでもよく見えます。
これが13世紀に建造された城の主塔です。
最初はアルフォンソ三世、その後を引き継いだディニス王がこの地を更に発展させたと言われています。
城は、現在ではポルトガルでも最も人気があるポザーダ(古城や修道院を改修した国営ホテル)になっています。
ポザーダの入口にある表示。
サンタ・イザベル王妃礼拝堂のタワー部分。
なぜか正面の写真は撮っていませんでした。
サンタ・イザベル王妃の像。
イザベルは幼い頃から敬虔なカトリック教徒で、ディニス王と結婚した後も変わらず人々を助ける活動をしていたため、城からたびたび出かけることがありました。
それを知ったディニス王は、イザベルが浮気をしているのではないかと疑い、ある日出かけようとしてるイザベルに「手に持っているのは何か?」と訊ねたのです。
実は、貧者を助けるために金貨を持ち出そうとしていたイザベルでしたが、王の求めに応じて手を開くと、金貨はバラの花に変わっていました。
神の力により貞節、そして無実の証として金貨はバラに変えられたのです。
ここにあるサンタ・イザベル像は、たくさんのバラの花を両手に抱えていて、その逸話を表現しているのです。
エストレモスは少し高台にあり、周囲の穏やかな景色を眺めることができます。
この辺りは、欧州でも有数の大理石を産出する地域で、道路からでも何カ所かの石切り場を見ることができました。
特に有名なのは、ピンク色の大理石だそうで、リスボンのジェロニモス修道院やベレンの塔にもこの地域からの大理石が使われているそうです。
(2013年5月)
